カウンセラーの本川あつこです。
先日の会社での一コマ。
上司がある部下Aに言っている。
上司「思っていることを言ってくれないと、私も君が仕事をどうしたいのかが分からないから。どうなの?」
部下A「僕はできれば、〇◯業務を別の人にやってもらいたいと考えています」
そう答えた部下Aは、本当に思っていることを言っているのか。
・〇〇業務をしたくない
・〇〇業務は別の人がやったほうが効率がいい
・俺はこの会社のやり方がイヤなんだ
・上司に本音を言っても意味がないんだ
いろんな取り方が出来ますよね。
取り方はできるけど、本音は本人に聞かないと分からないものです。
ところが、本人も本音が分かっていない場合もありますからね。
別の日の会社の一コマ
上司がある部下Bと話をしています。
部下Bは上司に、会社への不満と上司への忠告を、ぶちまけておりました。
その後で上司は、私へこう漏らすのです。
上司「あんなに、本音をストレートに言われてもなあ。社会人なんだから、もうちょっとオブラートに包んで立場を考えて言えよなあ。」
(先日は「思っていることを言ってほしい」って言っていたのにね)
上司の言ったひとことには
・ストレートに言ってはいけない
・社会人として発言して欲しい
・本音もオブラートに包んで言うべき
・立場を考えて言ってほしい
そんな、聞き手側の都合が見えています。
これは、たいてい、私達の「常識」と言われるものになっているんですよね
空気を読むっていう表現もありますけどね。
日常の会社や人間関係では潤滑油にはなりますよね。日常ではね。はい、日常では。
でもね、モヤモヤってしたときや、節目のときは思いを言葉にしておくのが大切。
常識や、こう思われたら嫌だな、普通じゃないかも、
っていう縛りを無くすってことです。
普段、自分を頑張っている人には、結構むずかしいのです。
だって、がんばって良い人、良い妻、良い母、良い社員として、頑張ってはるものね。
常識や、こう思われたら嫌だな、普通じゃないかも、
愚痴は駄目だよね、私バカかも、ここだけはホントは許せない
っていう縛りを無くしてしゃべれる場。それがカウンセリングやと思っています。
もーね、自分をごまかすことに慣れないでね。
人生いつからだって学べるし、いつからだって変えていけるんです。