ドラマ版を見ずに、映画版から見ました。
不倫の様子といっても映画版は、不倫がバレてからのその後…を描いています。
興味深い設定です。
映画では不倫を取り巻く様々な立場の人の声、感情を知ることができます。
・不倫の最中のバカな二人の様子(女側、男側)
・再度、夫に不倫された妻の様子
・妻の不倫で仕事を失い捨てられた立場の男の感情
・”W不倫してた女だ”と主人公をさげすむ町の人たちの様子
客観的に見ると、大変おもしろい映画でした。
上戸彩と斉藤工が演じているから、もっと美しく不倫・悲愛が描かれているのかと思っていましたが・・
やはり不倫、こりゃーあかんという身勝手さに、あきれつつ見るという結果になりました。
簡単に約束を破れる人たち。
渦中にいると周りに迷惑をかけていると気が付かない人たち。
というのが感想。
冒頭で、W不倫の後、”二度と二人は会わない”との合意書を書いています。
しかも主人公は転居、転職をすることという内容入りです。
これを互いの夫婦、計4名の署名で交わすと言うことは、相当の反省を表明したはず。
それが、、3年もたった後に、元不倫相手が近くのシンポジウムにくるというチラシを見つけて、のこのこ出かけて行く主人公に引きました!
(ちっとも反省していない!)
で、シンポジウムがキッカケで、蛍の川で毎週会うことにした、男の神経に引きました!
(ちっとも反省していない!)
そうこうしている内に、妻にバレるのですが、このときの妻の気持ちを思うと辛すぎます。
「また裏切られた!この3年間ももしかしてそうだったの?」と思ったのではないでしょうか。
この妻も映画終盤では、男との離婚を決意し、離婚届を用意します。
ここから妻の行動に異変があります。
この妻は自分の気持ちを押し殺していたわけです。
いざ離婚届を用意すると、もう、これが最後と言わんばかりに苦しかった感情を吐き出します。
なのに、このとき男の頭には「明日、不倫相手と籍を入れることで頭がお花畑」という状態。引きます・・・。
不倫(という身勝手な恋)が、周りを不幸に、辛くすると言う、まさに罪・犯罪なのだなと知ることができる映画でした。
他も、不倫している当人らには気が付かないだろう「グサッとくるセリフ」があります。
本当に興味深いです。
主人公は「あの言葉・・刺さりました」と言ってるシーンがありますが、全く分かってないなーと思いながら見ちゃった、クールなオイラです。
不倫を勉強する良い映画でした。
まだ見ていない人はもちろん、見た人も、客観的に見るとまた発見がありますよ。
おすすめです。
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