映画「運び屋」 一体何を運んでくるのか? クリント・イーストウッド監督・主演

一体何を運んでくるかって? 
銃か麻薬に決まってるでしょう!
運び屋なんだから・・・
 
クリント・イーストウッドが監督、主演する、しかもタイトルが「運び屋」。
 
もう~、裏組織のブラックな内容だろうなーと期待して観ました。
 

 

 

しかし、クリント・イーストウッドがご高齢になったのをヒタヒタと感じました。
役は90歳の花農家のおじいさんです。
 
ずっと花栽培に人生を捧げてきた男がなぜ、運び屋に・・?
そして彼の人生はいかに・・・。
 
****
 

ところで、あなたは「めっちゃ確実な高報酬!!」だったら麻薬の運び屋をしますか。

 

私は、その手の悪事は無理でして(ビビリ)、

映画見ながら

「おじいさん!もう、そろそろ手を引いて!お願い!ヤバイから!」

とハラハラと祈りながら観てました。

 

※一般的に運び屋や出し子、詐欺はヤメましょう(当たり前!)

 

でも、おじいさんは続けるんですね。

 

映画で感じた事、気になった場面、セリフ、を2つご紹介。

 

 

1.

”世間の悪”も、ある人にとっては最もな理由となりうる。

ってこと。

 

 

おじいさんが麻薬と知りながら、運び屋ができたのは「高額の報酬」ゆえ。

じゃあ、なんで高額の報酬が必要だったのか。

 

花農家での成功で現役時代を送ったとしても、成功の裏で失ったもの・・・

それは家族との信頼。

 

90歳になって初めて、失ったことに気がつき、取り戻そうとするんですね。

そこに、おじいさんとしての理由があったのですね、

 

え?でも、お金で家族の信頼が取り戻せるの?

 

私の考えですが、お金そのものの豊かさで家族は助かっただけじゃなく、このおじいさんが家族と向き合ったという姿勢があった事が信頼回復になったと思います。

 

横柄にお金だけ渡していてはダメだったと思います。

 

運び屋のおかげて、おじいさんには亡くしたものが運ばれてきたとさ♪

 

 

2.銃を突きつけられて

「そんなもの怖くもなんともない。俺は戦争に行ったんだから」

とあしらう、じいさん。

 

 

じいさん、本当に肝が座っています。

だから淡々と運び屋ができたし、いろんなトラブルも、めっちゃ上手くすり抜けるんです!!! 

カッコいい!

 

チンピラ衆がたくさん出てきますが、いちばん落ち着いてたじいさん、カッコいい!

パンク修理ができるじいさん、カッコいい!

(あなたのご主人、彼氏はパンク修理できます?自転車じゃなく車ね)

 

人生経験は資産だなー、

人生経験は、人を作るな~としみじみ感じました。

 

ほんでね、じいさんに出会うチンピラたちが、変化(=じいさんを認める)していく姿もしみじみと来ますね。

 

 

運び屋は、終盤で涙を運んでくるのでヤバイヤバイ。

 

映画館では結構、老夫婦(中高年夫婦)で見に来ている方が多かったけれど、あの年代の方はこの映画をどんな風に感じるのかな・・。

 

 

夫婦とは、家族とは、人生とは・・ そんなテーマの映画でした。

 

あなたにとって

夫婦とは、家族とは、人生とは?

 

 

 


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