モラハラ体質な夫と境界線を引きたいが、良い自分も維持しながら解決したい【ご相談に回答】

夫婦関係の問題の中にいるとき
夫婦二人というとっても狭い世界の中で
もがいてしまいます。


そして問題を問題だと
感じなくなることだってあります。


夫婦関係の問題こそ
夫婦の枠を飛び出て、ちがった視点で見ていくことが
解決の近道です。


つい、夫婦二人の問題と考えがちですが
あなたがどうしたいか
と自分主語で考えることの方が
今は大事です。

本川あつこ

こんにちは！
心理カウンセラーの本川あつこ（ほんかわあつこ）です。

今日は、無料お悩み相談サイト「ココロノマルシェ」に頂いたご相談に回答いたします。

ご相談内容：自分のいいところを維持しながら、相手との境界線を引く方法は？

ご相談者様：めるさん
引用元：https://cocoro-marche.com/archives/32361

ご回答

めるさん、ご相談ありがとうございます。

夫婦問題カウンセラーの本川あつこです。


簡潔な相談文ゆえに
めるさんの緊迫した状況を感じました。


ご結婚されて何年経つのか
ご家族（お子様）がいらっしゃるのか
夫のモラハラや暴言がいつからなのか
分かりかねますが

相談文の内容から感じたことなど
回答いたしますね。




＞自分のいいところは、
＞他人のどんなところも受け入れられるところ

「他人のどんなところも受け入れられる」


この文章だけ読むと確かに
すばらしいことだし、めるさんの器の大きさを
感じました。


ですが
今の夫婦関係の状況が


＞モラハラ体質な夫の暴言や行動などから
＞精神的に回復しようと・・


このような状況である時に
どんなところも受け入れていては
精神的に疲弊していきませんか？

今がまさにそうなのですよね。


モラハラや暴言は
私は受け入れたくない


そんな気持ちは相談文には
書かれていませんが


境界線を引く１つの方法として


私はモラハラや暴言を
受け入れたくないのだ！


と、自分の気持を自分の中で明確にすることです。

そのことが
めるさんの自己肯定感アップにも繋がります。



それと
「他人のどんなところも受け入れられる」ことが
いいところ（良いことだ）

だと、めるさんが思うようになった背景も
伺ってみたいです。


めるさんの大事な価値観になっていますね。

この価値観のおかげで
得れて来たもの、守れて来たことが
あったはずです。

たとえば
人から嫌われずには済みますよね。


ですが今
その価値観が
今の状況の改善に役に立つものかどうか
一緒に考えてみませんか。


「受け入れる」というのは本来、

めるさんが他人の〇〇をOKだと思える
そのままでいいじゃない！とOKを出せていること

なんです。


それとも、
ホントは違う、嫌だなと思うけど

受け入れないとダメだ。
受け入れないと嫌われるかも。
受け入れない私は良い私じゃないから。
という受け入れ方ならば


苦しいですよね。



＞自分のいいところを維持しながら、境界線を引く方法がわかりません。


この部分にも、
こんな状況でありながら
「いいところ」として大切に
しようとするのはなぜでしょうか？


自分のいいところ＝他人のどんなことも受け入れられる
だとしたら


夫のモラハラ・暴言を受け入れつつ
境界線を引きたい

というのは
心と身体が反していますから
不一致が起こっています。

これは精神的にしんどくなるんです。



今、いいところが必要な状況か？

良いところを手放した方が良い時だってありますよ。

そして
今、めるさんがすべきことは何か？


きっとお優しく
いろんな方を受け入れてこられためるさんは

夫を突き放すこともできない
どうにか今のままで楽になる方法はないか
と考えていらっしゃるかも。


夫婦って二人っきりだから
見えて来ないものってあるんです。

今の悩みがすごく狭い世界で
起こっているんです。


夫婦って二人きりでしょ？
この狭い世界から脱出するには

この暴言やモラハラを客観視して欲しいのです。

めるさんへ質問です。

自分の友だちがその夫から
今の私とまったく同じ扱いをされていたら
どう感じますか？

この答えが
今のめるさんが夫に対して
どのように反応するべきかの感覚がつかめるはずです。



一度カウンセリングにお越しいただき
じっくりお話を伺いたいと思います。


モラハラの内容や
めるさんの心の状況によっては
行政機関へのSOSも提案いたします。

「どんなところも受け入れよう」とされてきた
めるさんはきっと、思いやりのある母のような人なんですよね。
そんなめるさんを尊敬します。


それと同時に
「全部を受け入れなくっても良いんだ」
「嫌なことは受け入れなくって良いのだ」
の世界も素晴らしいんだってことも知って欲しいです。

そういうめるさんであってOKです。

これが境界線と自己肯定感です。
心と身体が一致する感覚があるはずです。


めるさんの心が自由になっていくことを願っています。
どうか、「夫婦」の枠を超えて
第三者をたよって下さい！

お待ちしております。