高校時代から理系を選択し、大学や仕事もそのまま理系にやってきた私。
数学や理科が大好き・得意だったというのが大きな理由。
特に数学は「ズバリ、答えがあるから(答えが出るから)」
スッキリします。
しかも、誰が解いても答えは1つ。
途中の解き方は人によって違っても、出る答えは同じで1つ。
この安心感が好き。真実は一つ、みたいな。
ですが、ここ最近、心理学やNLPを学ぶことで、そうではない事を知りました。
真実は一つではない。事象は一つだが。
●事象
上司がAさんの目を見て
「さっきのあの件、本当ならAさんが対応しなければならなかったんだぞ。」と言った。
こういう事が起こった時に、真実(感じ方)は10人10通りあって
・Aさん 同じことをBさんもしてたのに、私だけ怒られた。
・Bさん 上司は正しいことを言っているわ!
・Cさん ああ、これは課のメンバー皆に対して上司は言いたかったんだな。
・Dさん 別に上司が対応しても良かった案件じゃないか。
・Eさん あの件って、どの件???
・あっつ しなければならない、って初めて知ったわ(汗)。ホンマに?
この中に、真実ってあるわけじゃない。
結構、こういうこと日常に多々ある。と気がついてきたワケです。
と、言いつつも仕事では答えが欲しい!
昨日は、自分の担当する工事現場に、後輩(←現場に詳しい)と一緒に行ってもらいました。
工事現場って、図面どおり予定のどおりにはいかない。
土の状態が悪いとか、なんやかんや起こるワケです。
つい、頭では
「こういう時、どうするのがいいの?」と悩むわけです。
工法を変えるのがいいの?でもお金がかかるし、そのままだと時間がかかるし、どうするのがいいの?
現場に詳しい人に、つい答えを求めてしまいます。
あっつ「後輩よ、こういう時どうしたら良い?」
後輩「そうですね・・難しいところですね・・」
詳しい後輩でも分からんの??何かアイデアあるやろ??って焦る。
その現場からの帰り道、後輩がこう言いました。
後輩「あっつさんは、現場ではこうすればいいという答えがある、と思っているのでは。」
あっつ「うん。工事には工事としての、答え・方法があるんじゃないの?」
後輩「これが答えって無いんですよね。現場って。」
え?ベテランくんでも? ガビーン(泣)
続けて後輩くんは言う。
方法を決めたとしても、それを職場で相談すれば、人それぞれ
「こういう方法もあるんじゃ?」とか「違う方法で」とか
聞けば聞くほど、いろんな意見が出てくる。
それらの意見にまた迷って、じゃあどうしたら?と方法がますます分からなくなる。
だから、
”私はこういう考え・理屈でこの方法でやってみます”
と伝えることで、
「そういう理屈で君が考えてるんなら、(完璧では無いけど)いいんじゃないか」
という理解は得ることができます。
と付け足しで言ってくれた。
そう、私は現場が不安すぎて、ベテランや上司やが良い答えを持っているはずだと、思っていたんです。
誰かの正しい答えが欲しいねん!
みたいな。
ま、仕事なので、分からないことは、聞けばいいんですけどね!!
まあ、こんな事があって、ふっと人生に置き換えてみた。
現場を人生に置き換えてみます。
(いや、人生ってまさに現場ですね!)
人生どうしたらいい?この悩みどうしたらいい?
と、正しい答えは・・・・なーい!
私はこうしてみたい。私はこうなりたい。
原点はここにあって。
そして、正しいも間違っているも、そもそもそんなものは無いということ。
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